最終段階の算数教材

東京出版の中学への算数という月刊誌があります。最難関中学を目指す小学生が算数の勉強の最終段階で使用する教材のようです。

私が高校生のとき同社の「大学への数学」を高校に持ってきてる同級生がいました。世の中にはこんなに難しい問題があるんだなと驚いた記憶があります。

ただ私は月刊誌というスタイルより普通の問題集の方が勉強しやすいと思ったので挑戦しませんでした。

特集のテーマ

中学への算数は4月号~3月号までが1年単位です。 毎号テーマが決められています。 過去3年間は毎月の特集などは同じで、1年で1周します。 どうせなら4月号から購入をはじめて、3月で終了するのがいいと思います。後述しますが、4年生の4月号から購読をはじめられることをおすすめします。

繰り返しになりますが、最難関校をめざされるお子さん向けの月刊誌です。最難関校を目指すのでなければ購読は不要でしょう。

2019年度の年間予定

構成

月によって少し変化しますが、下記のような構成になっています。

難易度を星で記入してみました。

★ ★ ★ は中堅校を目指すお子さんも解けないといけない問題です。

★ ★ ★ ★ は難関校、最難関校を目指すお子さん用の問題です。

★ ★ ★ ★ ★ は非常にむずかしく、最難関校を目指すお子さんにも不必要かもしれません。 ★ ★ ★ ★ もほぼ解けるようになり、算数で解く問題がなくなった、 得意科目の算数で最難関校に合格したいというお子さんだけがされるといいと思います。

  • ①レベルアップ演習:計算と一行題(2ページ) ★ ★ ★
  • ②レベルアップ演習:数 (1ページ)   ★ ★ ★
  • ③レベルアップ演習:図形 (1ページ)   ★ ★ ★
  • ④レベルアップ演習:文章題(1ページ)   ★ ★ ★
  • ⑤要点の整理…日々の演習を解く前段階の例題(4ページ)  ★ ★ ★ ★
  • ⑥日々の演習…土日祝以外の平日1日1題=毎月20題強 (10ページ)  ★ ★ ★ ★
  • ⑦発展演習 (4ページ)  ★ ★ ★ ★ ★
  • その他:テストや学校訪問などいろいろなコーナーがありますが、私が興味を惹かれたのが立体工房というコーナーです。厚紙がついていて、立体を組み立てて学習できます。

①~④のレベルアップ演習は難易度が中程度の問題が多く広い範囲からの出題です。ウォーミングアップといったところですね。このような問題をあつめた問題集は他にもあるので、このレベルの問題を解くのに中学への算数を購読する必要はないでしょう。

⑤~⑦は一つのテーマを扱っています。難易度の高い問題のオンパレードです。この月刊誌のメインコンテンツといえるでしょう。

算数マニア向きの⑦を除き、メインコンテンツの⑤、⑥だけを解いていくことに

小学4年生のときの4月号(発売日は2月)からの購入がおすすめ

バックナンバーは東京出版のホームページから購入できます。新刊はFUJISANより定期購読されるのが確実だと思います。算数の問題も流行りすたりはあるようですが、最新年度にこだわる必要はないでしょう。

私が信頼している熊野孝哉先生の算数の戦略的学習法という本では数年分解く方法が紹介されていたりします。最難関校を目指すお子さんの勉強方法ですね。

私は小学校4年生の4月号(発売日は2月)から FUJISAN にて購入しだすことをおすすめまします。標準的な入塾時期と同じですね。そうすれば3年分解けることになります。消化できていない雑誌がたまってきていれば、6年生になったら購読を中止し、受験までに2年分または1年分を解けばいいと思います。小学校4年生の4月号 (発売日は2月) に出遅れた方は、東京出版のホームページからバックナンバーを購入してください。AMAZONで中古本を購入するという方法もあるでしょう。

中学への算数は、最難関校を目指す生徒用です。そうでない生徒さんにはもっと適した問題集があると思います。ただ小学4年の2月に子どもが最難関を目指せるかどうかを判断するのは難しいく使わなかったらもったいないのですし、どの時期に悩むところですね。

[この記事作成時点において長男小5、次男小3、長女小1です。]