読書嫌い
読書嫌いの長男が重松清さんの「小学5年生」という本を読んだという記事を先日、投稿いたしました。
「小学5年生」は短編集なのですが、親としては長編も読んでほしいところです。
そこで「キッドナップツアー」という本を図書館で借りてきました。
読解問題で一部分を読んでこの本を知ったのです。
謎解き要素、ユーモアがある文章なので、長男も興味を持って読むかと思いました。
が、残念ながら長男は読みませんでした。長男と次男は筋金入りの読書嫌いです。
謎解きなし
しかし、私は読んでみました。謎解きの答えを知りたかったのと、たまには子供向けの本を読んでみたくなりました。
内容的には親が別居していたりするので、小学生にはまだ早く、中学生ぐらいが読むのにちょうどいい印象を持ちました。ただ中学受験するには、こういった複雑な大人の事情や少女の心情変化も理解できる成熟度が必要なのでしょう。
読書好きの女の子だとこういった本を読み成長しているんでしょうね。うちの長男は精神的に幼く、この本の内容にはついてこれないことでしょう。幼いことは親としては別に嫌ではないのですが、中学受験においては不利ですね。
この物語は別居している父親が娘を誘拐して旅をするという内容です。母親にときどき電話してなんらかの交渉をしています。この交渉内容が謎で、答えが知りたくて私は読了しました。しかし、なんと最後まで答えは書かれていないのです。
私は読書好きで、多数の本を読みます。ただ読むのは主に実用書で、小説は好きではあるのですが、時間がもったいなく感じてあまり読みません。老後に楽しもうと思います。
このような謎解きがないまま終わる本は私には新鮮でした。
しかし謎解きがないことに不完全燃焼感はありません。娘の心情変化が物語の主題です。謎解きがなくてすっきりしないどころか、不思議なぐらい気持ちのいい読後感でした。
読書感想文は書きにくい内容なので、子どもに強く勧めるような本ではないかと思いました。
映像化
映像化もされているようです。DVDなどは発売されていないようなのですが、YouTubeでみられました。NHKで流されたんでしょうかねぇ。映像の方もおすすめです。
[この記事作成時点において長男小5、次男小3、長女小1です。]