化学的に考える

教育関係の記事を読みにこのブログをみてくださっている方が多いと思いますが、一昨日、昨日に引き続き、掃除の話をさせてください。

話をさせていただくというより、掃除について調べながらこの記事を書いています。

ナチュラルクリーニングという概念があるようです。合成洗剤を使わないで自然界に存在する素材で掃除をする方法です。

安全で低コストだそうです。

トイレ用洗剤などとしては売られていないので、汚れの種類を見極めて適切な洗剤を選ばないといけません。

基本は中和です。酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤が適切です。

6種類の洗剤について勉強してみました。この6種の洗剤の勉強がすむと、いろいろな洗剤に関する記事を読んでどういうことをいいたいか理解しやすくなりました。

①クエン酸(酸性)

【特徴】お酢と同様に酸性だが、お酢とちがって匂いが少ない。水1カップに対してクエン酸は小さじ1/2。記事によってはお酢で代用している。

【長所】 水アカ。石ケンカス。トイレのアンモニア臭。粉のまま食洗器に入れると洗浄になる。パイプクリーニングも(重曹をふりかけて、お湯のクエン酸水をながす)。

【短所】 金属はさびるので、しっかりと洗い流すこと。大理石はダメ。塩素系の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するので注意が必要。

②アルコール(中性)

【特徴】水分を含まない無水エタノールより、消毒用エタノールの方が安い。揮発性があるので、水が苦手な家電などに向いている。油を溶かす。水110mlにアルコール90mlをいれて200mlにする。アルコールを先にいれると容器が傷んでしまう。

【長所】 家電。コンセントまわり。油汚れ。皮脂汚れ。

【短所】 引火しないように注意。揮発性が高いので換気が望ましい。頻繁に使うと皮脂が奪われ手が荒れる。ニスやワックスはとれてしまう。

③重曹(弱アルカリ性)

【特徴】濃度に気をつかえば二度ふきは不要。水にとけにくい細かい粒子のため 研磨剤として使える。湿気やすい。40℃のお湯1カップに小さじ1/2の重曹を溶かす。これより濃くすると白い粉が残ってしまう。つまりやすい。1日で使い切ること。素手で掃除できて、拭き残しも問題ないので楽。

弱アルカリ性、研磨作用、お湯やクエン酸水に反応して発泡作用

【長所】軽い油汚れ。生ゴミの腐敗臭。粉のまま発泡作用で茶渋、こげつきに有効。重曹水はコンロ汚れやフローリングに。

【欠点】やわらかい素材は傷がつきやすい。畳は変色してしまう。

④石けん(弱アルカリ性)

【特徴】純石ケンの原料名には脂肪酸ナトリウム(カリウム)と書かれている。

⑤セスキ炭酸ソーダ(弱アルカリ性)

【特徴】重曹と炭酸ナトリウムをまぜあわせたもの。重曹よりも強いアルカリ性で洗浄力も強い。重曹よりも水に溶けやすく、研磨剤としては使えない。二度ふきした方がいい。手袋した方がいい。水1カップに小さじ1/2のセスキ炭酸ソーダをいれる。

【長所】 固くなった油汚れ。水をはったフライパンに粉をいれてつけ置き。手すりや取っ手などの手あか。フローリングにも。

⑥過炭酸ナトリウム(アルカリ性)

【特徴】炭酸ナトリウムを過酸化水素をまぜあわせたもの。

【長所】 衣類や食器の漂白。排水溝や洗濯槽などを発泡力を利用して掃除する。洗濯物の除菌や臭い汚れ落とし。鍋などのこげつき落とし。シャワーホースのカビ。

100円ショップ

近所の100円ショップSERIAに行ってみました。上記の写真のものを買ってきました。するとナチュラルクリーニングの洗剤のコーナーがありました。ナチュラルクリーニングは流行っているんですかね。

保管できる期間

アルコール水は数か月保存できる。重曹水は1日、クエン酸水は数週間が使用の目安。

SERIAの重曹水には抗菌剤が混入されていて、長期保存できるように工夫されているようです。

解説本

上記の本が私は読みやすかったです。上記①~⑥が載っています。私が常に参照する本にしようと思います。

上記は石ケン、アルコールはオプションのような扱いで勉強しにくく思いました。

勉強の成果があり、上記の本のタイトルもすんなり入ります。上記の本ではクエン酸の代わりでお酢を使うんですね。

タイトル通りに重曹に特化した本ではなく、他の洗剤についての記述もあります。

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